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Web会議で相手の負担を減らす、機材と設定の優先順位

映像より音声が先です。聞き取りにくい音は相手の集中力を削ります。数千円で改善する箇所から順に、実際に効くものだけを挙げました。

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Web会議の機材の話は、たいてい「映りをよくする」方向に行きます。照明を当てて、背景を整えて、カメラを買い替える。

順番が逆です。先に直すべきは音で、しかも効果は自分ではなく相手に出ます。

なぜ音が先なのか

映像が多少悪くても、相手は困りません。表情が見えづらい程度です。

音が悪いと、相手は聞き取るために余計な労力を使います。1時間の会議で聞き取りづらい音を聞き続けると、内容を理解する以前に疲れる。そして疲れた相手は、こちらの提案をよく検討してくれません。

つまり音質は、自分の見栄えの問題ではなく相手の判断の質に効く話です。営業や打ち合わせが多い人ほど、ここに投資する意味があります。

ノートPCの内蔵マイクが拾っているもの

内蔵マイクは、口から離れた位置にあります。だから声だけでなく、周囲の音を等しく拾います。

キーボードの打鍵音。エアコンの送風。冷蔵庫。外を走る車。そして部屋の反響。

これらが声と同じ音量で混ざるので、相手には「遠くで喋っている人の声に雑音が乗っている」ように聞こえます。声が小さいのではなく、声と雑音の差が小さいのが問題です。

解決は口の近くにマイクを置くこと

原理は単純で、音源に近づけるほど雑音との差が開きます。

いちばん安上がりなのは、有線のイヤホンマイクです。スマートフォンに付属していたようなもので構いません。マイクが口元に来るので、内蔵マイクより明確に改善します。数百円から千円台。

次がヘッドセット。長時間の会議が多いなら、耳が痛くなりにくいものを選ぶ価値があります。

USBマイクを机に置く方式は音質が上がりますが、口からの距離が空くので、部屋が静かでないと効果が薄い。集合住宅や家族がいる環境では、口元に近いほうが有利です。

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無線イヤホンは会議に向かないことがある

普段使っている無線イヤホンをそのまま会議に使うと、マイクを使った瞬間に音質が落ちることがあります。接続の方式が音楽再生用から通話用に切り替わるためです。

自分には分かりません。相手にだけ、こもった音として聞こえます。

一度、会議ツールの録音機能で自分の声を録って聞いてみてください。Zoomにもローカル録画の機能があります。想像と違う音がしていることが多い。

設定でできる無料の改善

機材を買う前に、ソフト側でできることがあります。

会議ツールのノイズ抑制の設定を確認する。既定で弱めになっていることがあります。マイクの入力レベルを自動調整に任せず、手動で適正にする。それから、話すとき以外はミュートにする。これは機材を問わず最も効く習慣です。

部屋の反響が強い場合、カーテンを閉める、机に布を敷くといった対処で変わります。何もない硬い部屋は音が回ります。

映像は、その次

音が整ってから映像に手を付けます。

いちばん効くのはカメラではなくです。窓を背にすると逆光で顔が暗くなる。正面から柔らかい光が当たるだけで、同じカメラでも印象が変わります。デスクライトを一つ、顔の方向に向けるだけで足ります。

その次がカメラの高さ。ノートPCの内蔵カメラは顔を見上げる角度になります。台に載せて目線の高さに近づけると、対面に近い印象になる。

Webカメラの買い替えは、この2つをやってからで構いません。光が悪い状態で高いカメラを買っても、暗い映像がきれいに映るだけです。

通信が切れる場合

音が途切れる、映像が固まる。これは機材ではなく回線の問題です。

無線を有線に変えられるなら、それがいちばん確実です。難しい場合、Wi-Fiルーターの位置を見直す。壁や床を挟むと大きく落ちます。ルーターが数年前のものなら、買い替えで改善することもある。

会議中に他の端末が大きな通信をしていないかも確認してください。動画の自動更新やバックアップが走っていることがあります。

今日やるなら

有線のイヤホンマイクを挿す。それだけで、たいていの環境は目に見えて改善します。

買い足すものがあるとしても、まず手元にあるもので試してから決めてください。数千円のものを買う前に、引き出しに入っているイヤホンで足りるかもしれません。

製品の仕様・価格は変動します。購入前に販売ページで最新の情報をご確認ください。


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